手作り味噌の作り方【初心者OK】失敗しない仕込みのコツを全工程解説

味噌

「自分で味噌を作れるの?」

発酵を始めた頃、私も同じことを思っていました。
でも実際にやってみると、工程はシンプルで、必要なものも少ないです。

私が味噌を仕込むときに使う麹は、自分で育てた米麹。
米麹から手作りするのは手間がかかりますが、その分、できあがる味噌の香りや旨味は、市販のものとはまた違った味わいになります。

ただ、最初から米麹を手作りしなくても大丈夫。
市販の乾燥麹でも、十分においしい味噌が作れます。

この記事では、初心者の方でも失敗しにくいように、手作り味噌の全工程を順番に解説します。

ひとつだけ、絶対に覚えておいてほしいことがあります。

ひろみ
ひろみ

大豆のゆで汁を、捨てないでください。

目次

手作り味噌に必要な材料

手作り味噌と大豆

材料(仕上がり約1kg分)

材料分量備考
大豆(乾燥)250g国産がおすすめ
米麹250g乾燥麹または生麹
110〜130g天然塩を使うとまろやかに
大豆のゆで汁適量捨てずに使う
塩分量の目安

・110g前後(やや塩分控えめ)
・120g前後(標準)
・130g前後(長期熟成向き)

塩分が少ないほど発酵は進みやすくなりますが、保存性は下がります。
初めての方は、バランスの取りやすい120g前後から始めるのがおすすめです。

味の違いについて

味噌の甘さは、塩分量だけではなく「麹の量(麹歩合)」によっても大きく変わります。
今回は初心者向けの基本配合として、麹と大豆を同量で仕込むレシピを紹介しています。

麹について

市販の乾燥麹でも十分においしく作れます。
自家製米麹を使う場合は、できたての新鮮なものを使ってください。

自家製米麹についてはこちら

手作り味噌に必要な道具|厚手の保存袋(ラミジップ)の仕込みもOK

道具備考
大きめの鍋大豆をゆでるため
ボウル大豆の浸水・麹と塩を混ぜるため
厚手の保存袋(ラミジップ)空気を抜きやすく初心者向け
マッシャーまたはフードプロセッサー大豆をつぶすため
はかり材料を正確に量るため
食品用アルコールまたは焼酎容器・手の除菌用

厚手の保存袋(ラミジップ)がおすすめな理由
陶器の壺やホーロー容器も使えますが、厚手の保存袋(ラミジップ)は空気を抜きやすく、カビのリスクを下げやすいです。
また、透明なので熟成の様子を外から確認できるのも利点。
ジップロックより厚手で、長期熟成でも破れたり穴が開いたりしにくく、安心して使いやすいと感じています。
初心者の方にもおすすめです。

私はこの厚手の保存袋(ラミジップ)を愛用しています。
枚数は多いけど、お味噌の他、毎年の梅干しつくりにも活用しています。

失敗しないために最初に知っておきたいこと

手作り味噌でよくある失敗は、実は限られています。

  • 空気が入ってカビが出る
  • 大豆が硬くて発酵が進みにくい
  • 水分が多すぎる・少なすぎる

この記事では、こうした失敗を防ぐポイントも含めて解説しています。

手作り味噌の作り方|全工程

STEP
大豆を洗って浸水させる(一晩)
浸水後の大豆

大豆をよく洗い、たっぷりの水に浸けます。

浸水時間の目安:
 ・夏:8時間前後(水温の上がり過ぎに注意してください)
 ・冬:18〜24時間
大豆が水を吸って、元の2~2.5倍ほどになればOKです。

※写真は「鞍掛豆」という種類の大豆を使っています。

圧力鍋を使用する場合
大豆をよく洗います。
圧力鍋に熱湯と大豆を入れ、蓋をして1時間ほど置いておくと、短時間でも吸水しやすくなります。

※火にはかけません
※圧力はかけません
※使用する圧力鍋の説明書も確認してください

その後、通常通り加圧してやわらかく煮ていきます(以下STEP2の対応)

STEP
大豆をやわらかくゆでる(3〜5時間)

浸水した大豆をたっぷりの水でゆでます。
目安は、親指と小指で軽くつぶせる柔らかさ

ゆで時間の目安:
・鍋:3〜5時間

STEP
塩切り麹を作る
塩切り👇米麹

ボウルに麹と塩を入れ、よく混ぜ合わせます。
これを「塩切り麹」と呼びます。
均一になるまで、手でほぐしながらしっかり混ぜてください。

※写真は米麹と麦麹を使っています。

STEP
大豆をつぶす
潰した味噌用の大豆

粗熱が取れた大豆を、つぶしていきます(マッシャーや麺棒を使うと便利です)。
少し粒が残る程度のほうが、食感と旨味のバランスが良い仕上がりになります。

なめらかにしすぎると風味が単調になりやすいため、つぶしすぎには注意してください。

STEP
大豆のゆで汁で硬さを調整する

つぶした大豆に、STEP 3の塩切り麹を加えて混ぜ合わせます。

このとき、大豆のゆで汁を少しずつ加えながら硬さを調整してください。

目安の硬さは「耳たぶ程度」。

柔らかすぎず、丸めたときに形が保てる状態が理想です。

なぜゆで汁を使うの?

大豆のゆで汁には、大豆の旨味成分が溶け出しています。

水の代わりにゆで汁を使うことで、風味に深みのある仕上がりになりやすいです。

捨ててしまうと、その旨味ごと流れていってしまいます。

8年間仕込んできた中でも、ゆで汁を使った味噌は、よりコクを感じやすいと感じています。

STEP
味噌玉を作って容器に詰める

混ぜ合わせた味噌を、野球ボール大に丸めます(味噌玉)。

これは空気を抜くためです。

厚手の保存袋(ラミジップ)や保存容器に味噌玉を入れ、上から押しながら空気を抜いて平らに広げます。

空気が残っているとカビの原因になるため、しっかり抜くことが大切です

詰め終わったら、表面を手のひらで押しながら平らにならします。

STEP
塩を振って密閉する
手作り味噌,表面に塩で蓋をして,空気を抜く

表面に薄く塩を振り(分量外)、保存容器の場合、ラップを密着させます。

厚手の保存袋(ラミジップ)の場合は、できるだけ空気を抜いてチャックをしっかり閉めてください(写真はラミジップに入れ、空気をしっかり抜いたもの)。

STEP
熟成させる(半年〜1年)

直射日光の当たらない、涼しい場所で保管します。

熟成期間の目安:

  • 夏仕込み:〜6ヶ月
  • 冬仕込み:6ヶ月〜1年

夏場など室温が高くなりすぎる場合は、冷蔵庫で熟成させてもOKです。
※ただし、低温では熟成がゆっくり進みます。

途中でカビが出ても、慌てなくて大丈夫

味噌の熟成スピードは環境によって大きく変わります。
色・香り・味」を見ながら自分の好みのタイミングを探していくのがおすすめです。

仕込み後のポイント|カビを防ぐ3つの習慣

①月に1回確認する

表面にカビが出ていないか確認します。

もし出ていた場合は取り除き、表面を平らにならして再び密閉してください。

②天地返しをする(任意)

仕込みから3ヶ月ほど経ったら、上下をひっくり返して均一に熟成させます。

厚手の保存袋(ラミジップ)の場合は、そのまま上下を返すだけでもOKです。

③ 保管場所の温度に注意する

高温多湿の場所は避けてください。

温度変化が少ない場所のほうが、安定して熟成しやすくなりますよ。

食べごろのサインと完成の確認方法

サイン内容
白っぽい色から茶色〜赤みのある色へ変化
香り甘く深い味噌の香りがする
塩辛さの中に旨味を感じる

3つすべてが揃ったら完成です。

味噌は、適切に仕込めば長期保存しやすい発酵食品です。
好みの味になったタイミングで、冷蔵・冷凍保存へ切り替えてくださいね。

よくある質問(FAQ)

味噌づくりにジップロックを使っても大丈夫?

空気を抜きやすく、初心者でも管理しやすいためおすすめです。
破れたり穴が開きやすいので、厚手の保存袋を使うとより安心です。

味噌の熟成中にカビが出たら失敗?

表面だけであれば対処できる場合が多いです。青・緑のカビは深めに取り除いてください。

味噌はどのくらいで完成しますか?

季節や温度によりますが、3ヶ月〜1年が目安です。

まとめ|手作り味噌は、思っているよりシンプルです

大豆を煮て、麹と塩と混ぜて、待つ。

工程を並べると、これだけです。
でも、その中の小さな積み重ねが、市販の味噌とは違う、自分だけの味を作ってくれます。

最初は不安でも、開けてみれば「ちゃんとできてる」と感動する瞬間がきっと来ます。

ぜひ一度、手作り味噌を仕込んでみてくださいね。


発酵や暮らしのこと、
ひとりで抱えなくて大丈夫

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